greendice [shortland VIII-ラクリマの紹介] greendice 性格・夢・主題曲・DMサイドの設定 greendice
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■ 性格 ■
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 性格・特徴は、第一に「涙もろい」。ひたすらよく泣く。一時は、呪いか、そうでなければ新種の病気ではないかと心配されたくらいである。一日に一度も涙を流さないと気持ち悪くなるらしいなどというまことしやかな噂もある。本人の弁によれば、「どうして皆さんは泣かずにいられるんですか、大気はこんなにも悲しみに満ちているのに」となるか。

 信仰心はあまり強くない。自分を不幸だと思ったことはほとんどないが、他人の不幸を見ると「どうして神様はこのようなむごいことをお許しになるのでしょう」などという台詞が口をついて出てしまう未熟者。自分できちんと意識してはいないが、「神の沈黙」に対する大きな不信を内包している。

 17にしてはコドモっぽい。たとえば、内緒話はできない。ラクリマに来た情報は、適切な口止めをしない限り、だいたい公開されてしまうものと考えた方がいい。

 また、コドモっぽい「怖がり」である。この傾向が「泣き虫」の次に強い性格であるため、本来根は明るい人間であるのに「後ろ向き」であるように取られやすい。

 他人とのつきあいにおいては、修道院の教えから協調性を重視するものの、初対面の相手にはひどく人見知りする。逆に、いったん受け入れてしまうと、世話焼き女房に変わるようなこともある‥かもしれない。世間知らずなので、言動にズレが見られることもある。

 まとめると、涙もろい以外はごく普通の女の子。情に流されやすく周りに左右されやすい。而して「怖がり」なので、苛烈な決断は自ら下せず、結局状況に流されるタイプ。他人に親切にはするが、宗教的に達観もしていないし、いざという段になると恐怖に負ける弱い人間。「小人」的要素が強いので、成長とともにこれをどう退けていくかが課題である。

 プレイヤー的には、守られる側から守る側へ、恐怖に捕らわれる人間から勇気を振り絞れる人間へと成長させていきたい。………遠い道のり。

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■ 将来の夢 ■
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◇短期的な夢・目標
 
特になし。
 強いて言えば、お仕事を終わらせて修道院に帰ること?(←レスタト死亡以前)

◇中期的な夢・目標
 
まるで意識にない。

◇長期的な夢・目標
 
特になし。
 強いて言えば、サラのようなキチンとした神官になること。
 もっともっと強いて言えば、世界で流される涙が少しでも減ればいいと思うが、どっちかというと「希望」であって、「自分から獲得しよう!」というポジティブなものではない。

※外部との接触がほとんどなかったゆえにこの程度の将来像しか持たなかったが、接触を持った現在では、将来の夢も変化してゆく可能性が高い。

※基本的に何かに「執着する」ということがほとんどないため、「夢・目標」も持たないのである。だれに対しても同じように心から同情して泣くが、それはつまりだれに対しても執着していないということでもある(さすがに仲間意識は芽生えだしているらしいが…)。
とにかく現在「夢・目標」と言えるようなものは、ほとんど無い。

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■ テーマソング ■
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 涙の日 lacrimosa dies illa(モーツァルト/レクイエムより)

 Lacrimosa dies illa.
 Qua resurget ex favilla
 Judicandus homo reus.

 Huic ergo parce, Deus:
 Pie Jesu Domine,
 Dona eis requiem, Amen.

 その日こそ涙の日。
 罪ある人びとが、裁きを受けるために
 灰の中から甦るその日こそ。

 願わくば神よ、かれを憐れみたまえ
 慈しみ深き主イエスよ
 かれらの上に安息を与えたまえ。アーメン。

※映画「アマデウス」を観たことのある人なら、聞いた途端に「ああこの曲ね」とわかるハズ。

次点:
 ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ〜(松任谷由美)
 「レクイエム」だけだと顰蹙を買いそうだったので、一応あげておきます。
 こちらは、歌詞がそれらしいかな、と思って選びました。
 (レクイエムの歌詞の通りになるのはかなり不味いし‥‥)

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■ ダンジョンマスターサイドの設定 ■
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 実は人造人間。

 17年前(?)、ラストンの魔術師クロム=ロンダートによって作られた。卵は、彼の研究施設に押し入った一団の中の、ガラナーク王家に近しい女性のものを使ったとのこと(卵子はライニス領主ルルレイン=アンプールのもの、精子は研究員ジェライズ=ジェイスのものと最後に判明)。

 クロム死亡後のSL暦442年6月、彼のかつての同僚であるハーヴェイ=バッカスに拾われ、同じく旧「虚無の杖 null staff 」の同僚だったトーラファン=ファインドールに預けられた(このときハーヴェイは男の子を連れており、そちらは自分で育てるといって連れ帰った)。

 トーラファンが育て始めたところ、この子どもには感情がないらしいと判明。当時すでにパシエンス修道院の院長となっていた旧友のクレマンに相談する。クレマンによれば「何らかの原因で精神の成長が閉ざされている」ということだったので(実際には精神上方の情報が全削除されていた)、二人してあれこれ(?)やって、半年後にやっと感情らしきものが萌芽した。ちなみに初めて示した感情は「笑い」ではなく「涙」だった(らしい……確か……)。

 その後、子どもの成長には修道院のほうが環境がいいだろうと、パシエンス修道院に預けられる。それがSL暦442年12月8日のことだった。以来、院長の庇護と、修道院の面々の善意において、ぬくぬくと育つ。

 ダンジョンマスターサイドの設定によれば、こういうことらしい。
 そういえばマスター、言語の修得はどうしたんです? 5歳から始めたんですか?
 かように、不明な点はまだ残されているようである(本当か?)。

(2002年10月26日初出・2004年2月27日加筆)