ここは、ラクリマが現時点で獲得している感情の記録所です。
(実はプレイヤーが忘れないために作りました……)
彼女は見た目も中身もごく普通の人間です。
ただひとつ、つい最近まで「自意識がない」という、普通の人びととちょっと異なった側面を持っていました(本当に自意識=ゼロなわけではなく、他と比べてきわめて希薄であるということですが、面倒くさいので以後は「希薄である」ことも「ない」と記述します)。
それゆえ、所有できる感情も限られていましたが、ごく最近(SL暦460年3月中旬)、ひょんなことから自意識に目覚めました。今後は外界との関わりを通して、さまざまな感情を認知・反復・獲得していくでしょう……たぶん。
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■ 今そこにある感情 ■
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■ 自意識とは? ■
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私は心理学の専門家ではありませんから、「自意識とは何か」を詳しく説明できるわけでもありませんし、そもそも正しく扱っていないかもしれません。
が、一般に「自意識」とよばれるものは、「私がどんなわたしであるか(今までどうであったか、将来どうなりたいか)」「他人からどんな人間として見られているか」「自分は何者なのか」といった、ルーツまで含めた自分自身のありようについての意識を指すモノと理解しています。この場合、「プライド」「羞恥心」のような感情は、すべて「自意識」のはたらきと解していいでしょう。
このゲームにおいて私が「自意識」というとき、それは、「アダムとイヴが知恵の実を食したことによって手に入れた人間の精神のはたらき」をイメージしています。そう、「自意識」こそ楽園喪失の原因なのです。昔のひとは頭がよかった!! 聖書を書いた奴は天才だ!! ……じゃなくて、ここでは語りませんが、総合的に見て「自意識」ほど諸悪の根源にふさわしいモノはないのです(笑)。
ラクリマはこの意味で、普通の人間よりも三歩エデンに近い存在です(と、いうのをやりたかった)。ですが、それは悪くいえば、毛が三本足りないどこかの猿のようなものです。なぜなら「自意識」の獲得は、人間性の獲得でもあるからです(と、勝手に思ってます)。
「自意識」には、他人と自分とを区別するはたらきもあります(正しくは「自分」の「同一性」を認識するはたらき)。したがって、「自意識」が希薄であれば、自他の区別が普通の人びとより曖昧になるでしょう。この状態は、「自分」を強く意識することで生まれてくるような感情の獲得を困難にします(と、解釈しています)。
たとえば「憎悪」。その裏返しの「愛」。ここでいう「愛」は、例の情熱的なソレであって、だれにでも与えられる「情愛」ではありません。ある特定のヒトないしモノに固着する感情です。他人に執着することがなければ、「寂しさ」もわかりません。また、先ほどもあげた「羞恥心」や「妬み」、これらは、自分が他人からどう見られているかについて興味のない人間には、無縁の感情でしょう(「自分は自分、他人にどう見られようが構わない」というのではなく、そもそも自分自身に興味がない)。
というわけで(何が?)、プレイヤーとして、ラクリマには最初は4つの主感情しか与えませんでした。おかげで女の子らしく頬を染めることもできない(笑)。
まぁ、実際には、細々とした他の感情の波もあります(冒頭で述べたとおり自意識も「ゼロ」ではないので)。ありますが、それらはたいへん希薄で、ちょうど野菜ジュースの成分と同じ状態と思ってもらえばよろしいでしょう。「この中ににんじんとトマト以外の何が入っているかを舌で判別しろ」と言われて、いったい全部答えられる人間がどれだけいるでしょうか?
彼女の他の感情も、存在はしても彼女自身によってまるで識別されておらず、そのため無いと同じ状態です。ちなみに、最初から識別されている感情(つまり野菜ジュースでにんじんやトマトにあたるもの)が「かなしみ」「よろこび」「楽しさ」「恐怖」になります。
だらだらと書いてしまいましたが(これもプレイヤーが忘れないため…(汗))、うまくできているかどうかはさておいて、そんな感じで遊ばせていただいております。
今後は4つ以外の感情の獲得を、できれば平均で1セッションに1つくらい、目指してゆくつもりです。とりあえず現時点で覚えさせたいのは「恥じらい(羞恥心)」だっ! これがないといつまでも「顔を赤らめる」ことができない!! もうひとつ、「寂しさ」も獲得したいですね、なんとなく。
おそらくは「怒り」の獲得が最終目標になるでしょう。問題は、それまでがんばれるのだろーか……。
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