ソウカ、ソウダッタノカ…
コノギジュツ、コノロンリ…
スベテガツナガル…
まじっくますたりートハ、コノヨウナモノダッタノカ。
スバラシイ、ウツクシイ、カンペキダ…
ワタシハ、スベテヲテニイレタ。
アトハ、コノカラダヲ、テニイレルマデ。
モウスコシ、モウスコシ…モウスコシノトキデ、ワタシハカンゼンタイトナル。
あるてっつぁ・しりる・のいまん・すてっぷわごん…
マワリノモノニハあるとトヨバレテイルノカ。
マジュツシラシイナガイナマエデハナイカ。
『AL』ノナヲツケルトハ、スイキョウナコトヲスルモノダ。
…ホウ、スデニ、ワタシノショウタイニ、キガツイテイルトハ。
イマスコシ、ヨウスヲミヨウ。
キョウフ、ゼツボウ、コウカイ、スベテヲアタエヨウ。
ワレノフッカツヲノゾマヌモノスベテニ。
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迷宮の中を歩く《あなた》。
文字通り家族同然の仲間、幼馴染の好敵手、そして…
愛しのジェラルディンと共に…
懐かしい『夢』だ…
《あなた》はもう喪ってしまったのだから…
何か、違和感を受ける。
迷宮の中を歩く《あなた》。
その手には、ウォーハンマー。胸には信仰の証である聖印。
神託の名の下に集まった仲間、世界の行く末を見つめる『神の眼』、そして…
愛しのラクリマと共に…
幼なじみ、いや腐れ縁のゴードンと共にガラナークを出発する《あなた》
途中の隊商でショーテスを旅立ったセリフィアと出会う《あなた》
フィルシムの『青龍』亭で協力者のヴァイオラと出会う《あなた》
そして同じく『青龍』亭で運命の人ラクリマと出会う《あなた》
セロ村への道中で雪に埋もれたGに駆け寄るラクリマと《あなた》
私は《あなた》である。
《あなた》は私である。
これは、『夢』?
『夢』ならば、違和感はない。
しかし、違和感がないことが、『違和感』である。
『夢』の中で『夢』を見る。
《あなた》は天翔る剱である
天空よりこの世界を見守る女神の『眼』となって
地下迷宮の奥に潜りし『核』を
探索の末、見つけだしたる剱である
その刃は揺るぎ無い心を持って敵を討ち滅ぼす
それが世界の『夢』なのだから
北の大地、深い森の中、前方には雪を被った山脈
見上げれば、降り始める、白き雪
翼をもがれた天使が、大空を飛ぶことを忘れ大地に横たわる
雪は全てを覆い隠す
深き森の北の端、魔導師達の夢の跡
いにしえより旅人達で賑わう村
深きところ、浅きところで人々の生業に寄生する
静かに、徐々に、しかし、確実に
心に光を持ちし者達
かの地で、真実を見付けるだろう
それが、正しき『道』?
それともまがいものの『道』?
それらを見る『眼』はきっとそなた達の中にある
《あなた》は目を覚ました。
《あなた》は《あなた》であった。
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