私は鳥 空高く飛ぶ鳥 私は鳥 羽根を無くしてしまった鳥 私は探している 貴方のことを 私は探している 私の羽根を 私はいつまでも見ている 空高くから ずっとずっと見ている 貴方のことを 私の羽根が見つかるその日まで
私は夜の世界の住人 月の元でしか生きられない 月は全てを映し出す 本当の心、真の姿を 貴方は私を愛しているの? 本当の私を愛しているの? 貴方の心はどこにあるの? 私の心はここにあるのに 貴方は私を見付けられない 貴方は昼の世界の住人だから 私の心は貴方に届かない 私は夜の世界の住人だから 月は全てを映し出す 月は全てを照らし出す
女神の心を誰が知る 男は願った 女神よ干渉する無かれ ヒトは貴女の手によって 如何様にもなるろうが ヒトはそれを望まぬ と 男は女神に豪語した 女神は願った ヒトよ傷つけあう無かれ 独りのヒトが請うた事 それは神が触れぬ事 己の創りし世界をば ただ 無償に愛せとは 女神の想いを誰が知る
羽根に導かれ 二人惹かれあった 歌が紡ぎ出す 小さな物語 とらわれた 天使達 深い悲しみの虜 無くした翼を 追い求め 伝えたいの でも届かない 埋もれゆく大切な想い 歌を奏でよう 貴方に送る 悲しみのセレナーデ
回り始めた「運命の輪」 もう止めることは出来ない 私は夜鷹 暗き世界を飛んでいく 『真実の目』を持って 『審判の日』その時まで 女神は人を選ばれた 女神は獣を選ばれた 「世界」はどちらを選んだの 「月」と「星」と「太陽」と 「世界」と「愚者」と 悲しき記憶は繰り返す 回り始めた「運命の輪」 『審判の日』その時まで もう誰にもそれを止めることは出来ない
双つの神の御子達よ 何を求めて何処を彷徨う 崇高なる信念を持つ者よ 数奇なる運命を持ちたる神の子よ 強大なる魔力を持ちたる魔国の者よ 凶運を持って生まれし神国の忌み子よ 光と闇の二つの心を持って生まれし古の者よ 誇り高き神の眼を持って生まれし『審判』の子よ 何を見てどう選択する 全ては神の御心のままに 全ては生の為すがままに
そして凶星は 貴方の運命から離れていく 女難の忌み子よ 凶星は貴方の周囲を傷つける 母を乳母を育ての親を 姉を仲間を恋人を 次々と死に追いやり 貴方の生は紡がれていく 凶運に傷付いた心は 過去に捕らわれたまま 貴方は生きる屍となっていく 天翔る剱よ 心の折れた少年よ 貴方の星に運命の転機が訪れる 志半ばで倒れし神託者の 運命を受け継ぎし 真の天翔る剱よ 交わるはずのなかった二つの星が 今一つに混じり合うことにより 凶運は女難は独善は 貴方の星から解放される しかし未だ凶星は貴方の運命に留まったまま 過去に捕らわれたままの心が 真の解放を妨げている 折れた心が 真の愛で癒されたとき 貴方が真の愛を受け入れる事が出来たとき そして凶星は 貴方の運命から離れていく
愛するあなた あなたは今どこにいるの あなたは何処で何をしているの 私の見ているこの月を あなたも何処かで見ているのかしら 私を照らすこの太陽も あなたのことを照らしているのかしら 愛するあなた あなたは私のことを覚えていてくれるの あなたは私のことを見ていてくれたの 私はあなたの全てを覚えている あなたのことが好きだから 私はあなたの全てが欲しい あなたのことを愛しているから 愛するあなた 私の愛よあなたの心に届いて欲しい 愛するあなた 私の愛であなたの心を溶かして欲しい 愛するあなた あなたにそばにいて欲しい 歌三つ。
愛するあなた この空の下にいますか? あなたは今この空の下にいますか? 私の見ているこの月はあなたを照らし 私を照らす太陽はあなたを見ている 愛するあなた 影に潜む昼も闇を歩く夜も 愛するあなたが心安らかであるように 私の歌うこの歌が風に融けて あなたを抱きしめるように 私の中を流れるこの愛が歌に融けて あなたへと届くように 愛するあなた 祈りの歌が届きますか? 愛するあなた あなたが望んでくれるものならば 愛するあなた 今あなたのそばに行きたい
愛するあなた あなたは同じ空の下にいるでしょうか この風はあなたのもとへ届けてくれるでしょうか 私の見ているこの月が明日も空にのぼるように 私を照らすこの太陽が大地の住人を愛するように 愛するあなたを私はずっと見つめていたい 陽が照らすときも月がささやくときも 私はあなたが幸せである姿を見つめていたい 許されるのなら私があなたの幸せとともにありますよう 愛するあなた 私の愛をこの風があなたの心に届けてくれますように 愛するあなた もしあなたが私を望んでくれるなら 愛するあなた いますぐあなたのもとに駆けつけよう