ここは詩人ナフタリの宇宙の片隅。彼の世界の間借りのようなもの。
くだらない言葉の切れっぱしがごろごろしています。
ナフタリほどちゃんとした(=破壊的な)詩は書けませんが、つれづれに出づるままに…。
■ 忘却 |
Date: 2007-09-17 (Mon) |
ああ。
なんと多くのものを見てきながら
なんと多くを捨て去ってきてしまったのか。
■ 等しく |
Date: 2006-10-22 (Sun) |
悪意は人を蝕み
善意は人を穿つ
■ 信疑 |
Date: 2006-10-22 (Sun) |
愚者は信ずるもの
賢者は疑うものなれば
■ 哭声 |
Date: 2006-10-02 (Mon) |
この世界では 泣くことはまるで罪悪のようだ
まともな人間ほど悲しみにくれるを潔しとしない
■ 長い冬 |
Date: 2006-01-12 (Thu) |
凍える寒さに一抹の不便を感じながら
反面思う
春なんか来なければいいと
■ 熱と苦 |
Date: 2005-12-02 (Fri) |
情熱と苦悩を以て
生きていると言うのならば
私は生きていないのだろう
■ お帰り |
Date: 2005-11-19 (Sat) |
手に入れた。
ふたたびこの手に戻ってきた
私の時間。
これからは
すべて彼のレクイエムに過ぎないとしても
お前とゆこう。
■ 渇き |
Date: 2005-10-15 (Sat) |
渇いている
ああ 知らなかった。
渇いている
空気のようにそこにあったのに
いまはないから
■ not available |
Date: 2005-09-14 (Wed) |
胸を割るような思いがして
おまえは知らぬだろうが
その目の先に続くまばゆい道
光の柱を両脇に並び立たせたその道をまっすぐゆこうとも
実際なにもないのだ
おまえがその手につかみ得ぬもの
夜と光以外には
■ 暴力 |
Date: 2005-09-11 (Sun) |
暴力なら私の中にもある
悲しみも痛みも感じ続けないなら死んでしまえと思う
あれほど大きな悲しみに遭って痛みを感じない身体なんかもう死んでるんじゃないかと思う
世界が嘘なんじゃないおまえがうそつきなんだろう
現実が腐臭を放ってるんじゃないおまえがしんでるんだろう
絶望、ぜつぼう、ってなんだ
死ななければ逃れられないものか
しんでものがれられないのか